壁紙の貼り替えに挑戦!

壁紙を貼ろう!

マイホームをお持ちの方、時と共に汚れたり壊れたりするお家を見て、リフォームしたいなーと考えたことはありませんか?あんなに美しくて魅力的だったお家が、古くなるにつれてその魅力も半減してしまいますよね。でもリフォームは業者に頼むと時間もお金もかかります。それならば自分でリフォームしてみてはいかがでしょうか。壁紙を変えたり、内装を少しいじるだけでもお家の印象はガラリと変わります。難しいと感じるかもしれませんが、きちんと勉強すれば素人でも意外と簡単にできるんです。それに、自分でやると業者に頼むよりも格段に安く仕上げることができます。悪戦苦闘しながら仕上げれば、愛着も湧きますし達成感も得られますよ!自分には無理と最初からあきらめずに、一度トライしてみてはいかがでしょうか。手っ取り早くお部屋の印象を変えるには、壁紙の貼り替えをお勧めします。

壁紙とは

壁紙は建築物の壁や天井の内装仕上げ材として用いられる布や紙やビニールでできたシートのことをいいます。主に、下地の保護や装飾などを目的としていて、内壁下地材の表面に接着剤を使って貼り付けます。最近ではシックハウス症候群への対策として、ホルムアルデヒドを飛散しにくい接着剤への転換が進んでいます。一般には「壁紙」と呼ばれることが多いですが、天井に貼ることも多いので、建築業界では「クロス」と呼ぶのが普通です。壁紙の発祥は中国と言われています。明の時代には家屋の内部の壁面に紙を貼る習慣があったそうで、その頃中国を訪れた宣教師によってヨーロッパへと伝わりました。ヴィクトリア朝のころ、ウィリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフツ運動の中で、唐草文様などが印刷された壁紙が考案され、世界中に広まりました。壁紙は印刷で大量生産されることから、安価な室内装飾として楽しめるだけでなく、保湿性などに優れていることも普及の理由でした。近年はホームセンターでも色々な種類の壁紙を購入することができ、DIYで壁紙の貼り替えを行う人も増えてきています。インテリア雑誌やブログ、インターネット通販のサイトなどでも壁紙の貼り方を詳しく紹介しているところもあるので、困ったら検索してみてください。

壁紙の種類~素材編~

壁紙は使われている素材によって、大きく分けると「塩化ビニル樹脂系壁紙」「プラスチック系壁紙」「紙系壁紙」「繊維系壁紙」「無機質壁紙」と、「それ以外のもの」という6種類に分けられます。

塩化ビニル樹脂系壁紙
塩化ビニル樹脂を主素材とする壁紙、または表面化粧層に20g/㎡以上塩化ビニル樹脂を使用している壁紙のことを言います。裏打ち材には普通紙、難燃紙、無機質紙、織布などが使われます。
プラスチック系壁紙
塩化ビニル樹脂を除くプラスチックを主素材とする壁紙、または表面化粧層に20g/㎡以上プラスチックを使用している壁紙のことを言います。裏打ち材には普通紙、難燃紙、無機質紙、織布などが使われます。
紙系壁紙
普通紙、難燃紙、紙布を主素材とする壁紙です。ただし表面化粧層にプラスチックを20g/㎡以上使用したものはこれに含まれません。
繊維系壁紙
有機質の繊維を主素材とする壁紙です。化学繊維との混紡・交織などを含む植物性繊維またはレーヨンなどのセルロース系再生繊維を主素材とするもの、アクリルやポリエステルなどの化学繊維を主素材とするもの、動物性繊維織物を主素材とするものなどがあります。
無機質系壁紙
無機質紙・無機質骨材・ガラス繊維など無機質を主素材とする壁紙です。ただし、表面化粧層に20g/㎡以上プラスチックを使用したものはこれに含まれません。
その他
上記5種類に分類されない壁紙です。

壁紙の種類~接着方法編~

壁紙は接着方法によっても分けることができます。主な種類は「糊なし壁紙」「生糊付壁紙」「粘着式壁紙」「再湿式壁紙」の4種類です。

糊なし壁紙
裏面に生糊や接着剤が塗布されていないタイプの壁紙です。4種類の中で一番低価格ですが、自分で糊をつけなければいけません。
生糊付壁紙
裏面に生糊が塗布されているタイプの壁紙です。フィルムを剥がして壁に貼り付けます。ジョイントテープが付いていることが多いです。
粘着式壁紙
裏面に接着剤が塗布されているタイプの壁紙です。シールのように裏紙を剥がして壁に貼り付けます。DIYで最も多く使われるのがこのタイプで、貼り直しが可能なものもあります。
再湿式
裏面に糊がついていて、湿らせることのりを接着できるような状態に戻して使うタイプの壁紙です。

壁紙の種類~産地編~

壁紙は国産のものと輸入のものとで特徴が違います。国産の壁紙は、「ビニールクロス」と呼ばれる塩化ビニル樹脂系壁紙かプラスチック壁紙に分類されるものがほとんどです。これらは表面がビニールで裏地が紙になっています。裏地が紙だと、水分を含むことで約1%ほど伸びます。国産壁紙を綺麗に貼るコツは、水分(糊)を含ませた壁紙をしっかり伸ばすことです。糊を塗った後に最低でも5~10分は時間を置くといいでしょう。また、海外の壁紙に比べると国産は幅が広く、両サイドに「ミミ」と言われる印刷されていない部分が付いています。ですのでつなぎ目は4㎝程度重ねて、そこをカッターで2枚同時にカットして余分な部分を取り除くという作業が必要です。糊付・糊なしが選べて、またリーズナブルなので、初心者の方やまずは簡単な所から、と思っている人にはお勧めです。一方輸入壁紙は、一言で輸入といってもイギリス、オランダ、ドイツなどのヨーロッパ諸国に加え、アメリカなどから輸入されたもの、ヴィンテージのものなど産地も素材も模様も様々です。輸入壁紙は裏地が紙のものと不織布のものがあります。不織布の壁紙は水分を含んでも伸びないため、壁に直接糊を塗って貼るという方法が採られます。また、不織布の壁紙の場合は伸びないという特性から、強いでんぷん糊を使わなくても良いというメリットもあります。輸入物の壁紙はオシャレな柄や色が豊富なので、お部屋のイメージを一新したいという方にお勧めです。

国産と輸入壁紙の違い

  • 幅・・・国産:幅広(約92㎝が多い)、輸入:幅狭(約50~60㎝程度)
  • 販売単位・・・国産:1m単位で切り売り、輸入:1ロール単位
  • 糊・・・国産:糊付糊なしを選べる、輸入:全て糊なし
  • 魅力・・・国産:リーズナブルなところ、輸入:色柄が豊富なところ

壁紙の歴史

前述したように壁紙は、中国で生まれ、ヨーロッパで広まりました。現存している一番古い壁紙は1509年のもので、これは英国ヘンリー8世の出した布告文の裏面に、ザクロの柄を一色刷りしたもので、1911年にケンブリッジで発見されました。文献上では8世紀ごろから紙に模様などを印刷したものを壁や文房具に貼るという行為が行われていたことが記録されています。こういった壁紙や飾り紙の普及には、製紙技術と印刷技術の進歩が必要不可欠でした。16世紀にそれらの技術が発達すると、内装の仕上げ材として壁紙がヨーロッパ諸国で大人気となりました。では壁紙がない時代にはどうしていたのでしょうか。壁紙が登場する前は、室内装飾にはフレスコ画や革壁、毛織物などが使われていました。しかしこれらは教会や為政者のための建築物などに限られ、一般庶民の家に使われることはありませんでした。これらの室内装飾は今でも現物が残っているものもあります。フレスコ画や革壁よりも安価で大量に生産できるため、壁紙が普及したとも言われています。

日本と壁紙

紙を加工する技術は中国から日本へも伝わりました。日本では紙加工の技術は、壁紙としてではなく独自の進化を遂げ、屏風や襖、障子などの装飾材として発達していきました。日本の壁紙として現存している一番古いものは、17世紀の茶室に貼られた腰張り(塗仕上げの表面の砂などが落ちないように腰壁に貼った和紙)が残っています。江戸時代末期には、壁紙に加えて西洋の金箔加工を施した革壁が渡来します。この技術は小物に対して用いられ、「金唐革」として大切に扱われました。さらにこれを応用し、屏風や襖の加工技術と和紙の紙質を向上させる技術とを合わせて「金革紙」を生みだしました。現在は日本の伝統工芸品となっている金革紙はヨーロッパに輸出され、大変な人気となったそうです。

壁紙のメリット・デメリット

壁紙を貼ることの最大の利点は、他の内装材よりも安価で施工が早い点だと思います。このため賃貸住宅や大手ハウスメーカーでは壁紙が標準品として採用されています。また、工場で生産された規格品なので、塗壁と比較してクレーム率が低く、均一に施工することができるのもメリットです。表面に印刷を施せば、木目やコンクリート調など、手軽に様々なデザインを表現できるという点も良い所です。一方、デメリットとしては壁紙の接着剤による「シックハウス症候群」が挙げられます。シックハウス症候群とは新築の住居などで起こる、倦怠感・めまい・頭痛・湿疹・のどの痛み・呼吸器疾患などの症状があらわれる体調不良のことです。壁紙の接着剤は酢酸ビニル系接着剤が多く使われています。酢酸ビニル自体がIARXの分類によって、「ヒトへの発がん性が疑われる物質」と評価されているものなのです。また保管中の重合を予防するために重合禁止剤も配合されています。酢酸ビニルが加水分解するとシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドが遊離されます。ホルムアルデヒドが遊離しないよう、キャッチャー剤が配合されているのですが、全く遊離されないわけではありません。このため酢酸ビニル系接着剤を使用せず、米糊で壁紙の固定をする住宅メーカーも増えてきています。自分で貼ればこういった体に悪い接着剤を使わずに済むので安心ですね。

壁紙の選び方

自分で壁紙を貼る際、もっとも楽しい作業が壁紙選びだと思います。お部屋の印象をガラリと変える事ができる壁紙は、その分慎重に選ばねばなりません。壁紙の購入はホームセンターやインターネットなどで可能です。インターネットの方が種類が豊富ですが、実際の色や柄の大きさが分かり難いため、完成図を想像し辛くなりますので、出来れば大型のホームセンターなどで実物を見て決めるのがいいと思います。また、部屋の明るさとお店の証明は違うので、そのあたりのことも考慮して選ぶといいでしょう。まずはどんな印象のお部屋にしたいのか、家具の種類や配置なども考えて、具体的なイメージを膨らませてから行くといいでしょう。

初心者は無地から!

壁紙の貼り替えはお部屋のイメージを一新するものです。セレクトショップや北欧のカフェみたいに可愛い柄の壁紙にしたい!と考えてしまいがちですが、最初は無地の壁紙を選ぶことをお勧めします。何故なら模様があるものは、模様がきちんと合わさるように切ったり貼ったりという技術が必要になるからです。切れ目の柄を合せるまでは誰でもできると思うのですが、糊付けした壁紙をその柄にぴったり合わせて貼るのは結構苦労します。場所の調節のために貼ったり剥がしたりしている内に糊が乾いてしまうこともあるので、やはり最初は無地の物から始めた方がいいでしょう。

国産がおすすめ!

輸入物の壁紙はとってもかわいいですし、私も憧れているのですが、初心者にはやはり国産がおすすめです。輸入物は大抵柄入りですし、幅が狭いので貼るのが難しいです。トイレなどの狭い場所には輸入物が便利ですが、お部屋の壁紙の貼り替えには幅広の国産壁紙がいいでしょう。また、輸入物は薄いタイプが多く、下地が出てきやすいです。国産は厚みがあるビニールタイプが多いので、初心者でも割と簡単に貼ることができます。

リーズナブルな糊なしで!

糊なしタイプの壁紙は他のタイプに比べると断然お安いです。1mあたり130円というものもあります。糊を付けるのが面倒ですが、慣れてしまえば簡単です。実は糊付タイプよりも貼るのが楽ちんだったりします。価格が安いので、失敗してもあまり落ち込まずに済みますし、糊の種類も自分で選べるので安心です。